以前お母様が使っていた和室とキッチンスペースが使われなくなっていたので、
思い切ってそのスペースを改装し、パン工房をつくることに。
家族との生活も大切にしつつ、家庭のスペースとは切り離して営業をしたいとの思いから、
少し大掛かりではあるけれども、店舗としてきちんと改装しようと決定しました。

パン工房は、専門的な道具が大きくて多いため、厨房スペースが広く必要となり、
限られた空間ではどうしても販売スペースは少し小さめになってしまいますが、
狭さを感じないようにするために、視線を遮らないガラス等を
効果的に用いたデザインとしました。
おいしいパンを焼く専用オーブンは、作業性を考慮して店の中心に配置。
お客様の目に見える位置に配置された無機質なオーブンが冷たい印象を与えないように、
レンガ貼り風にコラージュし、あたたかい雰囲気を演出しました。

そして、販売スペースの床は、スタンプコンクリートで仕上げ、明るく楽しい雰囲気としました。
さらに、パンの焼ける良い香りが漂う中で、ご近所の方々が集い、いこいのスペースとなるよう、
店内には小さいながらも飲食が出来るカウンターを設けて、焼きたてのパンを食べ、
お茶を飲みながら会話も楽しめるようしました。
また、お散歩途中やお買い物後のご近所の方々が気軽に入る事ができるような、
優しい雰囲気の店構えとしました。